生配信型プラットフォーム「SHOWROOM」を立ち上げた前田裕二さん。
彼が出版した「メモの魔力」は、電子書籍版を含めると50万部を超えているベストセラーのビジネス本です。
メモの魔力についての詳しい紹介はここでは割愛しますが、物凄くざっくり説明すると
- 「事実(ファクト)」をノートの見開きの左側に書いていく
- ノート見開きの右側に「事実(ファクト)」を「抽象化」して書いて行く
- 同じくノートの右側に「抽象化」した後に、自分の身近な事象に活かせるか「転用」して書いて行く
というノート活用術が紹介されている本です。
幻冬舎 前田裕二「メモの魔力」より
厳密には、カンブリア宮殿のとあるビジネスモデルを抽象化して転用しただけです。
これまで私も自己啓発書とかビジネス書読んできましたが
これは、より再現性の高い「実用書」です。
フワフワした啓発本の類ではありません。
知らないよりはマジで知っておいた方が良いといえる実践的な本です。
実際にノートに文字を書きなぐって初めて読んだ意味が出る本です。
ノートに文字を書きはじめないと意味が無い。
そこで重要なのが、その「メモの魔力を発揮するためのノート」です。
メモの魔力の著者である前田裕二さんは、本作の中で「10年以上愛用しているノート」として、とある市販ノートを取り上げています。
それがモレスキンです。
Contents
メモの魔力に出てくるノートは「モレスキン」という高級ノート
若くして巨大なプラットフォームを作り上げた前田裕二さんが、
実際に長年愛用しているノートという事で大注目を浴びているノート、モレスキン。
私もこのノートを使用し始めて2年ほど経ちますが、
いまさら普通のノートには戻れないくらいに使い心地が素晴らしいノートです。
モレスキンには手帳サイズから、大きめのノートサイズと、大小様々なサイズのノートがあります。
価格帯としては2,000円~3,500円ほど。
ノート1冊の金額としては高い。高級ノートです。
この記事では、モレスキンというノートのどこが素晴らしいのかという点について解説して行きます。
モレスキンノートの低評価口コミ・デメリット
まずはモレスキンの主な低評価レビュー、口コミをAMAZONから紹介します。
かばん等に入れても角がすぐ擦れて白く見苦しくなりました。
主に目立ったのはこのような低評価レビューでした。
特に多かったのは、万年筆やインクペンで文字を書いた時に「裏抜け」といって、ページの裏側に文字が浮き出してしまうという口コミです。
以前より紙質が低下したと囁かれるコメントはありますが、実際にそれを裏付けた情報がないため何とも判断ができません。
とはいえ、万年筆をメインで使用している人はモレスキンノートは避けた方がベターでしょう。
そして、やはり値段が高いという点も大きなデメリットでしょうか。
これはメリット・デメリットどちらにもなりうるポイントなので、それについては後々解説していきます。
一般的な油性ボールペンを使用している人であれば、モレスキンの裏抜けについて心配する必要はないかと思います。
モレスキンノートの高評価口コミ・メリット
一方で、モレスキンの高評価口コミはどのようなものがあるのか?
一部を紹介します。
太い線のポールペンが書きやすいので合わせて使用してますが、インクの裏抜けもないです。
サイズもちょうど良く、メモなどを入れれるポケットもあって重宝してます。
薄いノートに色々と書き込んでも、後で振り返りがしづらいだけですから、記録する意味が薄れてしまいます。その点こいつはページ数も多く、その点もGOODかと思います。
モレスキンのノートに関しては以上の様な口コミがありました。
やはり値段相応の上質なノートである事には違いはなく、総じて高評価口コミが大半を占めていました。
特に注目すべきは「値段が安くないことから、メモすることが大切だと認識した」という口コミです。
私がメモの魔力を発揮するためのメモ帳として、モレスキンを推奨する理由もここに関係します。
またそれについては後述しますね。
モレスキンのノートをオススメする個人的な4つの理由
メモの魔力を執筆した前田裕二さんご本人がモレスキンを使っている以上、
やはりそれがベストという事は間違いないのですが
それでも普通の安いノートでも、メモを取るなら事足りるのではないかと考えてしまうのは当然でしょう。
しかしモレスキンには、使って初めて分かる大きな魅力があります。
なぜ使わないと分からないのかという、最大の理由は最後にご紹介します。
- 用途に合わせてカバー・サイズ・罫線の種類を選べる
- 外出先でも使いたくなるオシャレでシンプルなデザイン
- 表紙・構成・紙質、全てにおいて高品質
- 高級なノートはメモを取りたくなる
それぞれの魅力についてもう少し深掘りして行きましょう。
用途に合わせてカバー・サイズ・罫線の種類を選べる
モレスキンのノートは、多くのユーザー需要に合わせた豊富なラインナップが揃っています。
参考までに、大きく分けて以下の様な種類があります。↓
「ついついメモしたくなる」ノートを選ぶには、しっかりと違いを確認する必要があります。
カラーバリエーションや柄の違いもありますが、ここでは使用感に影響ないため省きます。
基本的には大定番の「黒」をオススメしています。
モレスキンノートのカバーは大きく分けて2種類
まず大きく違うのが、表紙のハードカバーとソフトカバーの違いです。
- ハードカバー・・・表紙が固い。重厚感と安定感があり、書き心地も良い。
- ソフトカバー・・・表紙が柔らかい。曲げる事ができて軽いので、持ち運びに便利。
カバーの違いは、今後の使用感にもダイレクトに影響してくるので極めて重要。
私はどちらのカバーのノートも所有しており、
外出する時にはソフトカバーのモレスキンノートを入れる頻度が高いです。
ソフトカバーの方が柔らかくたわんで、しかも軽いのでバッグの中に入れてもかさばらず外出向けです。↓
ハードカバーはデスクで落ち着いてメモを取る時に利用しています。
外出先で使う事もありますが、やはりどっしりとした安定感があるハードカバーのノートは
クリエイティブな考えを一気に書きなぐる時にも重宝します。↓
モレスキンのノートのサイズは用途に合わせて4種類から選べる
そして次の違いは、ノートのサイズです。
- Xラージ・・・でかい。大きくスペースを取って大胆に思考をまとめる時には重宝する。
- ラージ・・・私が常に持っているのがコレ。ちょうどいいベストな大きさ。
- ミディアム・・・携帯には便利な小さめのノート。ハードカバー限定サイズ。
- ポケット・・・携帯用。ポケットならハードカバーがオススメ。
私はこれまで10冊以上モレスキンノートを使ってきましたが、そのほとんどがラージサイズです。
それぞれ人によって使いやすいサイズがあると思うので、自分の用途に合わせて選んでみることをお勧めします。
モレスキンのノートでオススメの罫線はどれか?
そして最後の違いが、罫線の違いです。
- ルールド(横罫)・・・日記には最適かも。私は一度しか使った事が無い。
- スクエアード(方眼)・・・個人的には一番重宝しているタイプ。綺麗にメモをまとめる事ができる。
- プレーン(無地)・・・イラストや思考を書きなぐるのには便利。
- ドット・・・上級者向け。意外と使いやすい。
4種類もあると悩んでしまいそうですが、
私はとりあえずは「方眼」と「無地」のモレスキンノートをお勧めしています。
基本的には自分の好みの物を探すのが良いのでしょう。
先ほども少し触れたとおり、メモの魔力で解説されているメモのとり方は
「事象」「抽象化」「転用」の3要素が大きな役割を持っています。
これらをメモにまとめ上げる際には「方眼」がベストだと私は思っています。
「無地」を使用する時は、本当に漠然とした頭の中のアイディアを書きなぐる時です。
そんなときはまっさらな紙に縦横無尽に文字を吐きだした方がスッキリします。
それゆえに私は方眼と無地の2つを活用しています。
前田裕二さんのメモの魔力を発揮するには「方眼」がベストです!
ここまで紹介した通り、モレスキンのノートは非常に組み合わせが多く、種類が多くて間違えて購入してしまう可能性がありますので注意しましょう。
一例として、AMAZONからの注文であれば、下図の箇所でサイズやスタイルを簡単に変更できます。↓
毎日使うものであれば、飽きの来ないデザインやカラーを選ぶことが大前提です。
モレスキンは表紙・構成・紙質、全てにおいて高品質
モレスキンのノートは価格相応に品質が素晴らしいノートです。
カバー表紙、ノートの作り、紙質のそれぞれにおいても、これ以上なくメモを取りやすい環境を提供してくれます。
モレスキンノートの表紙の質感
モレスキンのノートの表紙は、ハードカバーとソフトカバーで手触りが違いますが
ハードカバーは頑丈で安定感があり、書き心地の良さも表紙によって支えられている感覚です。
メモの魔力を執筆した前田裕二さん自信は、ハードカバーのモレスキンノートを愛用しているそうです。
私もモレスキンのノートはハードカバーが無難だと思っています。
出先でメモを使用する機会が相当多い人は、ソフトカバーを検討してもいいでしょう。
モレスキンノートの書き心地
紙質が劣化したのではないかという口コミを先ほども少し紹介しましたが、
私が使用している分には全く問題はなく、万年筆や余程の筆圧で書かない限りはそうそう裏抜けはありません。
非常に滑らかな書き心地のノートです。
私はノートにお金はかけても、万年筆やボールペンにはさほどお金をかけないようにしています。
万年筆は最高レベルの書き心地を提供してくれますが、ノートの紙質によっては相性が悪かったり、
インクの入れ替えやメンテナンスに労力を割かれたりと、デメリットが多いので避けています。
良い書き心地を体感するのであれば、筆記具よりもまずはノートにお金を使うのがベターだと私は考えています。
モレスキンノートは厚みを感じない独自設計
さらに特筆すべきはどのページでも厚みを感じにくい構造です。
一般的なノートは、ページが進んでいくごとに背表紙の所が引っ張られるようになって書きにくくなるのですが
その点、モレスキンのノートは1ページ目でも100ページ目でも厚みを感じて書きづらさを感じにくいです。
一般的な分厚い冊子はこのような背表紙の形状をしています。↓
これはメモなどを非常に取りづらいノートの形状です。
一方でモレスキンノートはこのような形になっています。↓
背表紙と紙の根本が離れており、この構造によって厚みを感じにくくストレスフリーに書きやすいのです。
ページ数が多く書きごたえがあり、管理も楽になる
そしてモレスキンのノートはページ数が多いのも非常に魅力的なポイントです。
種類によっても違いますが、私の愛用するラージサイズのノートは240ページもあります。
良く見かけるコクヨのキャンパスノートは1冊40ページです。
一般的なノートがそのくらいのページ数と考えるとモレスキンのノートはその6倍。
メモを取るときは、大きくスペースを取りながらメモをする方がより大きく思考することができます。
ページ数がここまで多いと、遠慮なく大きなスペースをとって書き出すことができるのは大きな利点です。
また、これまでメモした内容を1冊で把握することができるというのも大きなメリットでしょう。
外出先でも使いたくなるオシャレでシンプルなデザインと機能性
モレスキンは基本的に黒色を基調とした、これ以上ないくらいシンプルなデザインのノートです。
実際に手に持ってみると分かりますが、その色調と手触り、重厚感は如何にも高級ノートという印象を受け、
外に持ち出してサッとメモを取る時にも、ついつい使いたくなるデザインをしています。
ノートが開いてしまわない様にバンドがついており、伸びてゆるゆるになりにくく、ずっと使える安心感があります。
また、栞ヒモもついているので、書いていた続きの箇所からサッと取り出してメモを取ることができます。
私が持っている上記画像のモレスキンの場合は、ページ数が多いモデルの無地ノートのため、栞ヒモが2つ付いています。(通常は1つ)
サイズにもよりますが、私の持っているラージサイズのモデルであれば
下記画像のようにバッグにもスッポリ入るちょうどいい大きさです。分厚いわけでもないのでかさばることもありません。(画像では3つモレスキンノートを入れてます。)↓
ソフトカバーのモレスキンノートであれば、丸めることもできる上にとても軽いので、外出時にはさらに重宝するノートです。
自宅用、外出用と2つそろえておくのもおすすめです。
モレスキンの様な高級なノートだからこそメモの習慣が継続できる
ここまでモレスキンのノートについてメリット・デメリットを交えながらその特徴を解説してきましたが、
最大の魅力ともいえるのは「モレスキンが高級ノートである」という点です。
ノートが高級であると、使わずにはいられません。
ページ数も多いため贅沢に使っても結構な量のメモを取ることができます。
この「メモを取りたくなるノート」であるかどうかはメチャクチャ重要です。
私はこれまで何度もメモをとる習慣をつけようと思っていましたが、市販の安価な大学ノートに書きだしても全くモチベーションがわかなかったのです。
何度も習慣づけようとして失敗してきました。
少し奮発して1冊800円程度のノートを購入したこともありました。
しかしそれでもメモの習慣は続きませんでした。
そこで思い切ってモレスキンノートを購入するに至ったのです。
すると、不思議とメモする手がスムーズに動き出しはじめました。
最初はなぜだかわかりませんでした。
モレスキンノートにしてからは不思議とメモを取る習慣が絶えなくなったのです。
後々考えると、別にこれはスピリチュアルな事でも何でもなかったのです。
既に支払った費用に対して、元を何とか取ろうというサンクコストが働いているのもあるでしょう。
それに加えて「3,000円のノートにメモを取っている」というプレミア感が、私の自己実現欲求をこれ以上ないほどに満たしてくれているのです。
モレスキンより安価なノートではいくらでもあります。
しかし、この金額だからこそ私はメモを取る習慣が根付き、よりクリエイティブな着想を得ることができるようになったのです。
私がメモの魔力の内容を実践することで、副業を株式法人化できたというのは前述したとおり。
メモを取る習慣は、後々、確実にあなたの人生を好転させます。
私にとっては、このモレスキンの「金額設定」と「プレミア感」こそが私のメモ欲求を底上げしてくれたということです。
メモの魔力は「モレスキンノート」があって初めて発揮できる
前田裕二さんの「メモの魔力」は、日頃からクリエイティブな思考を生み出すための素晴らしい実用書です。
メモの魔力を使えるようになるには、メモをとるという過程が必要不可欠です。
そしてそのためには、メモを取り続ける環境を作り上げる事も必要になります。
そのメモ環境を手っ取り早く作り上げるのが、「ついついメモを取りたくなるノート」を手元に置いておくという事です。
モレスキンのノートは私にとってはベストなメモノートでした。
それは前述したとおり、絶妙な価格設定とプレミア感です。
安い大学ノートでメモを取る習慣を身に付けようと頑張ってみたらわかると思います。
メチャクチャ難しいです。
それがなぜ続かないかを、私は自分の意志力の無さだと思っていました。
メモが続かない理由はモレスキンのノートを購入するまでは分からなかったんです。
メモが続かないのは「環境」がないから。
一度、メモ習慣を作ろうとして挫折してしまったという人は、モレスキンのノートを試してみる価値は絶対あると思います。
モレスキンノートでメモの魔力を体感して、よりクリエイティブな思考と着想を得られる習慣を身に付けてみてください。