2020年5月上旬に起こったGoogleのコアアルゴリズムアップデート。
アフィリエイター始め、ブロガーや各企業のオウンドメディアにも多大な影響を与えたアップデートだと思われます。
「過去最大級」
という、毎年やってくる台風みたいな冠がつけられる程の大変動を巻き起こした今回のアップデート。
私個人的には間違いなく「過去最大級」で、売上の99%を根こそぎ奪っていきかねない、まさに台風でした。
まさに地獄。
検索順位は押し下げられて、検索流入・PVは激減。
これまでのあらゆるアルゴリズムのアップデートを回避してきた私のサイトたちでしたが、それらが全部死にました。
今回のアルゴリズムは明らかに色合いが違う。
現在のSEOの基本評価基準といわれているのは「E-A-T」ですね。
これはアフィリエイターとかちょっとSEO意識してるブロガーの方なら、自分の名前並みに見た事ある字面じゃないかと。
「専門性・権威性・信頼性」が高いサイトは評価される。
というものですが、いまいちこの指標ってピンとこないんです。
サイト内の何を持って権威性や専門性を評価しているのか?
事実、私のサイトもコンテンツの質にはかなりこだわってきたつもりでした。
それでも落とされた。
ジャンルだって、YMYLに直結するジャンルではありませんでした。
でも、今回のアップデートのおかげで、自分の中で「SEOとはこういうもんだ」と結論が出ました。
それをお伝えしたい。
でも、ここから真面目に巻き上げていくのもストーリーテリングで面白いかなと思ったんだ。
この記事では、今回のGoogleのコアアルゴリズムアップデートに置いて、私のサイトがどのように死んでいったのかという事と
それらに対しての私なりのSEO施策・巻き上げ方について綴っていきます。
Contents
2020年5月におきたコアアルゴリズムアップデートを分析。2つのサイト事例を参考にして解説
私が今回のコアアルゴリズムアップデートで被害を被ったサイトの内、
2つのサイトを実例にこのアルゴリズム変動の特徴を解説して行こうと思います。
- 結婚式の動画編集紹介サイト・・・斜陽産業でコロナの影響も甚大だったが、ちょうどいいニッチさで検索流入は直近でも月/5万PV程はあった。
- 物販系のサイト・・・月/4500PV程。ライバルがいない商材で独占市場だった。
これらのサイトでのそれぞれの落ち方を解説します。
①結婚式の動画編集紹介サイト
PVはそこそこあったので、落ち込み方はほぼ直角。↓
アルゴリズムで急激に落とされた印象を受けたが、ここの落ち方にはアルゴリズムの性質を見極めるための大きな特徴があった。
アルゴリズム変動初日は「結婚式」とか「ブライダル」系統のキーワードの流入が激減して行った。
その後、2日かけて「動画編集」のキーワードでもジワジワ落とされて行った。
そしてもう一つが物販系のサイトです。
②物販系のサイト
こちらも落ち込み方は極端で、落ち込んでから安定して低水準を維持。↓
アクセスにムラがあるのは、TVメディアにも関連性が高い商品の為。
こちらのサイトの落ち方も、Googleアルゴリズムの性質を知るための助けになった。
キーワード単一でトップに君臨していたが、アップデート後はECサイトで上位が埋め尽くされた。
これら2つのサイト事例を踏まえて、このアルゴリズムの性質に関して私が出した結論が
Googleは
サイトを丸ごと評価した
オウンドメディア & ECサイトを評価した
という事です。
「ジャンル」や「記事の質」ではなく「サイト丸ごと」を評価対象にしたアルゴリズムアップデートではないか
なぜ今回のアルゴリズムアップデートは「サイトを丸ごと評価対象にしている」と言えるのでしょうか?
理由は2つありまして・・・
これまで育毛ジャンルや美容ジャンル、金融やダイエットとか
アルゴリズムのアップデートをモロに受けるジャンルは多数ありました。
私がリソースを割いていたジャンルはそこには全く当てはまらない所だったんです。
それでも飛んだ。
そして私が運営しているサイトで複数ジャンルで同じように飛びました。
かつての健康アップデートのように「ジャンル」をターゲットにしたアップデートではないと推測しました。
さらにもう一つの理由については先ほど紹介した、私の結婚式の動画編集紹介サイトを例に解説します。
この結婚式の動画編集紹介サイトでは
アルゴリズム変動初日は「結婚式」「ブライダル」系統のキーワードの流入が激減して行き、
その後、2日かけて「動画編集」のキーワードでもジワジワ落とされて行ったんです。
私はアップデートを受けた当初、
『自分のサイトは「結婚式」に特化していない、「権威性」が無いサイトと判断されたんだ』
と思っていました。
なぜなら、検索入流が落ち込んだ記事は結婚式に関する記事ばかりで、動画編集に関する記事にはアクセスが集まっていたからです。
つまりこれは、「ジャンル記事単位でのアルゴリズム変動なんだ!」と考えていました。
逆に、「あなたのサイトは動画編集に権威性があります」という評価との裏返しだとも取れたんです。
・・・しかし、そうでもなかった。
コアアルゴリズムの大変動後の微調整で、「動画編集」に関する記事も、どんどん検索順位が落ちて行ったのです。
何故私のサイトが評価されなかったのかを検索結果画面で探すことになりました。
検索結果画面で驚愕。軒並みオウンドメディア。個人ブログの介在余地なし
検索結果画面は、ほぼ9割がオウンドメディアで埋め尽くされていました。
いわゆる、一企業が自社サービスを売り込むために、アフィリエイターブログのような形で情報発信している媒体です。
もはやブロガーやアフィリエイターの記事は数えるほどしか無い。
かつてのオウンドメディアは企業の方手間でやられている印象が多く、記事のほとんどが外注なので
記事の量は多けれど、質に関してはブロガーの熱意のこもった記事には歯が立たなかったんです。
実際に検索結果で上位に表示されている記事を見ても、
あきらかに企業の従業員や外注ライターに書かせたような記事ばかりです。
しかしそれでも今のグーグルには評価されています。
私はこの「E-A-T」とかの指標になるのって
結局は「オウンドメディアかそうじゃないか」って所に集約していると思っています。
もちろんこれは現段階ではの話です。
さらには、オウンドメディアじゃなくてもECサイトでも同じような現象が起きてます。
同じように検索順位が激落ちした物販系サイトの落ち方を見てわかったのですが
ブロガーやアフィリエイターがいなかろうと、
同ジャンルのECサイトがガッツリ評価されている状況になってます。
マジで隙間が無いんです。
そりゃあ当然、企業サイトの専門性が高いのは間違いないわけで
E-A-Tに沿っているサイトって企業サイト以外の何物でもないでしょう。
企業の方が、リスティング広告払ってくれる可能性も高いしね・・・
今後は個人ブロガーやアフィリエイターが特化サイトでSEOをゴリゴリやって行く時代ではなくなりました。
AMAZON物販だろうが、ASPだろうが
個人ブロガーやアフィリエイターが今から特化ブログをやった所で、
現在のアルゴリズム環境下でのSEO施策はマジで無駄です。
2020年5月現在のコアアルゴリズムアップデートに対してのSEO施策・対処法5つ
以上の分析を踏まえて、このアルゴリズムアップデートに対しての私の今後の対策について紹介します。
今後は以下の5つの対処法を実践して行きます。
- 雑記ブログになりかねない記事の排除、リライト
- 画像を全てオリジナルにする・・・画像からのインデックス対策も施す
- SNSとの連動・・・アルゴリズム関係ない。なにより最大のライバルである「一企業」が苦手な分野。
- YouTubeとの連動・・・検索上位の記事には動画埋め込みがほぼ確実。絶対にやるべき。
- 自社商品の開発、販売・・・後天的なオウンドメディア化を目指す。
SEO対策その①雑記ブログになりかねない記事の排除、リライト
今回のアルゴリズムでも、やはり焦点となった「E-A-T」。
より専門的なサイト構成にするためには、雑多な記事はサイトに詰め込まず
「このジャンルに特化してますよ!!!」
とGoogleにアピールする必要があります。
アクセスがほとんど無かった記事のリライトや削除を行い、サイト全体の大掃除をして行こうと考えています。
SEO対策その②画像を全てオリジナルにする
画像からのインデックス対策も施します。
これまではフリー画像サイトの写真を使っていましたが、
逆にそれを使うくらいなら、なにも使わない方がましじゃないかと思えてきました。
皆が似たり寄ったりの同じような写真を使うから、専門性も権威性も薄れているんではないだろうか?
これも「E-A-T」なんだろう?
SEO対策その③SNSとの連動
SNSはアルゴリズムと無縁です。
しかし、SNSのフォロワーやSNSからの流入が多いサイトは、評価されるとGoogle先生も仰っていました。
なにより最大のライバルである「企業」が苦手な分野。
自演臭くなりがちなSNSは企業アカウントでの運用がメチャクチャ難しい。
SNSは個人ブロガーやアフィリエイターが勝てる分野でしょう。
SEO対策その④YouTubeとの連動
私の戦っているジャンルでは、検索上位の記事には動画埋め込みがほぼ確実に行われています。
絶対にやるべき。
YouTubeでの広告収入は全く目的にはしてませんが、
流入経路の確保と、検索結果画面での優遇性を見る限りはYouTubeは確実にやった方が良いメディアです。
SEO対策その⑤自社商品の開発、販売
後天的なオウンドメディア化を目指します。
この記事で私が何度でも言った通り、
現在のアルゴリズムではオウンドメディアが最強です。
オウンドメディアをサイトのどこで判断しているのかは明確ではありませんが、
サイト内での「独自商品販売」が主な共通点ではないかと思っています。
企業サイトからオウンドメディアを目指すのではなく、
ブログからオウンドメディアを目指すのです。
今後も検索結果や売上に好転が見られたら報告して行きます。