いまだに日本では「貯金する」ことを人生の美徳としている風潮があります。
しかしこれはとんでもない認識で、
お金というものは貯金せずに使い続けることで景気は良くなるわけです。
とはいえ、貯金もせずにお金を使い続けるのは経済的にも厳しいですよね。
しかし「投資」をするためのお金の使い方はガンガンしていきましょう。
私自身もかつては財布のひもが固すぎて、少しの投資すらためらっていた過去があります。
やはり貯金が第一で、最小のお金しかかけようとしなかった私は
その当時全く稼げていませんでした。
しかし2019年現在はサイト運営のみで月100万円以上稼ぐまでに至ることができています。
お金についてしっかり学ばないと、いつまでも「貯金が大切」だと思い込んだままです。
お金についての認識を変えないと多くの人は貧乏なままです。
そのような認識を改めるために、皆が知らない「お金の3つの仕組み」について解説していきます。
Contents
銀行と貯金に対して多くの国民は誤解している
多くの人は銀行の役割と貯金の本質に対して誤解しています。
貯金をしてもお金は一向に増えませんし、
国民が貯金した分のお金が回らなくなると社会全体の景気が悪くなるだけなので
結果的に自分の給料も上がらないままなんです。
貯金に対しての認識の違いについてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓
ここからは「銀行」に対して私たちが持っている誤った認識を解説します。
銀行は「貯金箱」じゃなくて「金貸し」
銀行は次のような
そもそも銀行自身はお客様からお金を預かるための貯金箱の役割を担っているわけではありません。
一般的に「貯金」と呼ばれているものは、銀行がお客様から借りている「借金」です。
銀行はお客様から借金をして、企業や会社に融資することでその利息から利益を得ています。
要するに金貸しです。
銀行は次のような流れでお金を増やします。
- まずは国民からお金を預かる(借りる)
- 企業・会社にそのお金を貸し出し、その利息でお金を増やす。
- 日本銀行にもお金を預けて、その利子でお金を増やす。
日本銀行は「銀行の銀行」ともよばれ、私たちと銀行の関係のように、銀行側から日本銀行に対してお金を預けたり引き落としたりできます。
銀行は既に大量の「借金」を抱えている
既に多くの顧客から「貯金」してもらっているので、銀行は大量に「借金」を抱えています。
もちろんこのお金がないと、企業や会社に融資する資金が無くなるので大切な借金である事には間違いないです。
ただ、このお金は既に必要ないほど余っているんです。
銀行はその地域の富裕者から多くの資金を預かっているため
一般庶民から新たにお金を預けられた所で、銀行としてはもはや要らないお金なんです。
逆に預けられ過ぎると、今度は顧客情報の管理とATMでの手続きでお金がかかりますし、
企業に融資しきれなかったお金を日本銀行に預けてしまうと、マイナス金利の為
銀行側が損失を被ってしまうわけです。
銀行は国民に貯金してもらうと、さらに負担が増える
先ほども少し触れましたが。
銀行からすればお金を預けられれば預けられるほど、負担が多くなるんです。
しかし銀行側からしたら、口座を開設するだけで手数料とりたいくらい手間とお金がかかっているわけです。
個人情報と口座を維持するだけの管理・維持費は勿論かかりますし
ATMで残高照会してもらうだけでも結構お金がかかるんです。
でも残高照会するくらいでは手数料は1円もかかりませんよね?
せめてこういった一顧客の口座維持費くらいはまかないたいという事で手数料を取っている訳です。
しかしこの手数料でも銀行はガッツリ丸儲けできるというわけではありません。
マイナス金利は銀行の怠慢体質を変えるための荒療治
銀行はかつて、一般人から預かったお金を日本銀行に預けておけば
その金利だけで儲ける事ができるというボロい商売でした。
何度も言うように銀行の役割は「金貸し」です。
②「企業・会社にお金を貸し出し、その利息でお金を増やす」というのが本来の役割なので、
会社運営・起業家を手助けする事で社会の景気循環の一役を担っている大事な役目です。
そして企業に貸し出しきれずに余ってしまったお金は、日本銀行に預けるんです。
しかしここで問題が・・・・
この③「日本銀行にもお金を預けて、その利子でお金を増やす」ことで
企業に積極的にお金を貸し出さなくても、銀行の手元にはお金がガッツリ入る仕組みになっていました。
企業融資をサボっててもお金が入るんですから、かつての銀行はただ日銀にお金を預けておけばよかったわけです。
しかし銀行がお金を手元に貯め込んで、企業に融資して社会に循環させないようになると景気は勿論悪くなります。
これは「銀行が日本銀行に預けたお金に対して金利をマイナスにする」という中々厳しい政策です。
銀行はお金を日本銀行に預ければ預けるほど、お金が減るようになりました。
日本銀行にお金を預けられなくなったからこそ、企業にどんどんお金貸し出すように努力しないといけないってことですね。
高度成長期の日本の銀行は世界的に見てもトップクラスで稼いでいましたが、今はもうそんな生ぬるい時代じゃなくなりました。
この不景気の中、その融資先がなかなか見つからないので今の銀行は苦しんでいるというわけです。
マイナス金利が働くと不動産の金利が安くなるとか、
色々な嬉しいイベントが起こるんですが、それについてはこの記事では割愛します。
しかし、こんなに厳しい状況の中で、銀行は人件費とか諸々の経費とかどうやってやりくりしているのでしょうか?
これは生命保険等の保険商品や投資信託で稼ぎを作っているんじゃないかと思われます。
銀行は保険商品・投資信託でかろうじて延命している
銀行には生命保険や年金保険などの保険商品と
投資信託のようなファンド型の商品があります。
銀行はこの2つの商品を一般顧客に売り込むことで、その手数料から利益を作りだしています。
ドル建て保険で長期スパンで運用していかないと元本割れする商品もあります。
ドル建てをよく理解できていない人に勧めたり、手数料について説明を省いたり・・・たまに定期的に問題になってます。
銀行も営業して売り上げを出さないといけないので、例えズルくても力を入れているんです。
本来企業融資に力を入れるべきなんです。。
貯金・銀行との最適な付き合い方
貯金事態を全否定するつもりはありません。
私自身も子供二人を抱えているので、貯金なくしては生活がままならない状況です。
しかし、貯金するだけでは決してお金は増えません。
投資や資産形成にお金を回して、自分でお金を生み出すシステムを作っていくことが必要不可欠です。
さらに、銀行に対しては少し認識を変えましょう。
お金を安心して預けれる機関という点において、銀行は信用し切ってしまいそうになりますが
保険や投資信託の営業をかけられることはそう珍しいことではありません。
銀行の保険商品ではなく、個人で投資に回したほうが得です。
今まで、社会における役割を怠ってきた銀行は、かつてないほどの不景気に晒されています。
これから先、政府はさらに銀行への圧力を強めていくことが予想されます。
別に私たちから銀行に対して何かをする必要もありません。